うどん
2021年も新年度突入ですね。
新しい季節を迎え、気を引き締めていきましょう!
さて今回はOEM(オーイーエム)についてです。
自動車業界などでよく耳にする言葉ではないでしょうか?
もしくは言葉だけはよく聞くけどほんとのところの意味はちょっと曖昧…なんて方も少なくないでしょう。
そんなあなたの為に今回はOEM(オーイーエム)について詳しく勉強してみましょう。
ものづくりにおいて知っておいて損はないので参考にどうぞ。
目次
まずOEMという言葉。
OEM(オーイーエム)とは、Original Equipment Manufacturer(オリジナルエクイップメントマニュファクチュアラー)の略で、【Original/本来の】【Equipment/製品】【Manufacturere/製造業者】のそれぞれの頭文字をとった造語です。
それぞれの意味を直訳してつまり、自分の会社で製造した製品などを自社としてのブランドとしてではなくて、他社としてのブランドとして販売する製造業者のことを指してそう呼びます。
ここで「ん?」って思う方も少なくないでしょう。
自社でつくった商品なんだから自社ブランドとして売ったほうがいいのでは?って思いますよね?
次の章では具体的にOEMの具体的な意味とその利点について詳しく説明していきます。
最近コンビニなどで、プライベートブランドの商品を多く目にしませんか?
ブランドは違うのに中身は同じ、といった商品はOEMで作られたものである可能性が高いといえます。
また、先にも述べたように自動車業界でOEMは盛んに行われており見た目は同じなのに社名がちがう車も多数あります。
ではなぜ製造業者はこのようにOEMを行うのでしょうか?
それは、製造業者よりも販売業者のブランド力が大きい場合、その圧倒的なブランド力によって販売することでより多くの販売数が見込めるからなのです。
逆に販売業者は、自社で作るよりも得意な業者に任せて自社の商品展開することでより多くの顧客確保が見込めます。
このようにマーケティングにおいてOEMは製造業者と販売業者双方に利点があることを意味します。
OEMは大きく分類して2種類の形態に分けることができます。
この章ではOEMについての種類についてご紹介します。
OEM受注側が製造した商品を、販売業者のブランドで販売するために提案します。
販売業者側は、自社のイメージにあう商品ならば開発するコストを抑えることができ、商品展開することが出来ます。
こちらは依頼する業者が製品のプロダクトをして製造をを委託する形態です。
その場合、製品の所有権は依頼した業者側が持ち製造と販売を分業するようなイメージです。
製造ラインを外注にしたほうがコスト面では安上りの時に多く採用される形態でしょう。
先にメリットとして少し紹介しましたが、ここでは詳しく受注側と委託側によるメリットとデメリットのご紹介をします。
受注側のメリットとしてはまず、製造技術力アップが見込めるということでしょう。
質の高い提案に応え続けるには高い技術力が必要となります。
そうした生産性を高めることでより高い技術力が身に付くといえます。
委託側のブランディングで販売量が増えると、もちろん製造の委託も増えます。
生産量が向上することで利益も増えて行くのでこの点は受注側の最大のメリットといえるでしょう。
まず生産するための設備を持たなくていいので、商品生産の際のコスト削減ができます。
発注の際、生産量を調整できるので在庫のリスクが軽減できます。
また、生産ラインを任せることにって自社の強みに専念できるため新商品などあらたな開発にかける時間が出来るのもOEMの利点だといえます。
自社のブランドで製品販売しないので、自社としてのブランドが向上しにくいでしょう。
また製造に関する技術やノウハウが外部に漏れてしまうのも大きな懸念点といえます。
そして、委託側が生産量を調整するためその結果、利益も上下しやすいのもデメリットに挙げられます。
外部に任せるため、製造から販売までといったワンストップによる収益が得られません。
また委託ばかりになってしまうと、自社の技術力が向上しにくいのも懸念されます。
そして最大のデメリットとして、受注側が競合になってしまうということ。
せっかく共有した技術とノウハウを受注側が独自で販売してしまうといった事も十分に考えられるので要注意です。
OEMについてまとめてみましたがどうでしょうか?
コスト削減、技術力アップなどメリットもあれば技術漏洩や利益ダウンなどのデメリットもあって迷うことも多いと思いますが、特性を理解しておけば絶対メリットの高い方法だということは間違いないでしょう。
OEMの他にODMなんて言葉もありますがそれはまた別の機会で説明するとして、OEMは今後も拡大が予想されますので是非チェックしておきたいですね。
「空間デザイナー」と「インテリアデザイナー」は違う??